船名イントレピット、椙山卯太郎さんのグアム、サイパンの島巡りの記録をお伝えする記事です。まずは椙山さんについて少し触れていきたいと思います。
1938年(昭和13年3月3日)横須賀市に誕生。1961年(23歳)の頃に僅か3ヶ月で自作ヨットY15を制作、1963年(25歳)にはY19を1年4ヶ月で自作。1972年(34歳)に24ftの木造船くろんぼ を購入。小笠原レースや沖縄レースなどに参加していくうちにクルーが増え、自然と大きな船が必要になったそうです。1976年(38歳)にイントレピット31ftの自作を開始します。1982年(44歳)着工から6年、7月23日に竣工式を迎え、11月21日横浜市民ヨットハーバーを出港。サイパン、ロタ、グアムなどの島々を巡り1983年(45歳)6月4日に帰港しました。イントレピッドは早々に譲渡し、イントレピッドⅡで三宅島、大島、小笠原など国内の島々を楽しみ、2022年2月24日、83歳でこの世を去りました。生涯ヨットと共にあった椙山さんの航跡が次のヨット乗りのみなさんの糧になればとの思いから、友人の佐々木さんより、当時の様子が垣間見える資料をお借りすることとなりました。資料より紐解きながら、椙山卯太郎の航跡を皆さんと共に追体験できたらと思います。
